■強度
木材の強度は平均値ではなく製品に含まれている強度の下限値を基準に定められています。
集成材は節などの欠点を除去したり積層する挽き板(ラミナ)の配置を最適化する事で強度平均をあげるだけではなく、
ラミナの強度や接着のバラツキを減少させた木材製品です。
■軽量化
単位重量当たりの強度を他の材料と比較すると、ムクのスギ製材でも引張り強度が鉄の4倍、
圧縮強度はコンクリートの5倍です。その為、建物の自重に対する基礎を小さくする事が出来ます。
■自由な断面寸法・形状
集成材は幅、厚さ、長さとも自由なサイズで製造出来ます。ま
た集成材のもう一つの特徴とも言える湾曲材(アーチ材)の様な任意なデザインが可能です。
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■環境性能
木材の断熱保温性能は良く知られていますが、それは木材の熱伝導率の低さによるものです。鉄の200分の1、
コンクリートの4分の1の熱伝導率ですから、例えば通常の建物の場合、木材が結露する様な事はまずありません。
また木材は湿度が高い場合には空気中の余分な水分を吸収し蓄え、乾燥するとその蓄えた水分を放出する
「整湿能力」があります。これらが木材が人に優しい室内環境を作ると言われる所以です。また、弊社の集成材は
JASの定める基準をクリアーし「低ホルムアルデヒド構造用集成材」のその認定を受けています。
■防火性能
木は燃えると皆さん思われているでしょう。しかし木材の断面が大きくなると、火災が起きた場合、木材の表面が焦げ
「炭化層」ができます。これによって木材への酸素の供給が絶たれるため、火災温度が1000℃以上になっても炭火速度は遅く、
建物が倒壊しない為の必要強度は保たれるます。これが鉄の材料の場合、その熱伝導率の高さから断面を大きくしても
500〜800℃程度で軟化しますから、大断面の木材の方が実はより防火的な材料であるのかがお判リだと思います。
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